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隠しがらし
普通のこんにゃく三ッきり位
にて中をわり、内へ唐辛子の粉を入れあんばいよくしたてふたもの
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いりだく
こんにゃくうす平目につくり、薄鍋に胡麻の油をぬ
り、じゃじゃとやけば水気とれる大根おろし醤油にてよし
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衣かづき
湯煮し平作りうどん粉衣をかけ、胡麻の油にてざっと揚げ、平坪茶わん等取り合いよしあしらひ具合
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水無月
こんにゃく槽に入れるとき大つぶなる小豆をゆで、混ぜ合わせかたに入べし至極おもしろきもの也、つかひかた好み次第
- 井出の里
糸づくりにしてよくもみうすくざっと味を付、右の上へ卵を煮貫にして黄味ばかり金ずいのうにてふりいだす、小鉢ものに綺麗なり
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氷室
前方に太白砂糖かけたるもよし、夏日はよくよく冷やし用ひてよし、ギヤマンふた物なとよし
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高砂
前方いとこんにゃくゆで上げ、よくよくしぼり和らかなる飯のうへに盛出す、別
に肉汁をこしらへおき、かやく陳皮おろし大根生姜
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花の下
中糸作り薄く味を付丼鉢へ沢山に入、上より花がつほかけ出す
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あられ
小角に切り(一字不明)きに入れつよくふり廻すれば角丸くなるをさっと揚うすぜうゆ、せうが絞汁、又煮かへしぜうゆ大根おろしも
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紅梅
薄平に作りきるに好にまかせ、うめ酢につけ色よくなる、取ざかな組合
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渦まき
湯波(ゆば)をのべしき上へこんにゃくを敷ならべ、また湯波をしき染色のものをならべもやうよくして小口より巻ゆで小口ぎり、つかひ方心まかせ
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白葛
醤油を入れずやきしほにて加減し焼酎を入ねる、つかひ方随意
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吹きよせ
湯煮しちぎり、加役くり牛ぼうせうが木くらげのるい具合等こり合につくねうどん粉をころもにかけ香油にしてあげる、調味心まかせ
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隠里
弐ッ切にて小口より内をきりぬ
き加やくをつめ、また小口へうどんこをぬりさっとあげ用ゆ、すがたのかはらぬ
を専用とす、調味心まかせ
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埋ごんにゃく
細く突出しよくもみ、肉汁(二字欠)和し加減よくおろしせうが入、椀にもり其上へできたてのかげんよき飯をすくいうづむ、もっとも蓋をすべし、かくのごとくして椀とも取かへすむ、いたってよし
- 玉すだれ
細きいと作りをかんてんにしめよくひやし、夏日取合によし、切かたこのみにまかす、わさびぜうゆ、大根おろし又は太白かけ